numの野球・サッカーのルール解説

野球やサッカーの観戦をしていて、ルールが分からず「今のはなんでこういう判定なの?」と疑問に思うようなプレーに、競技規則から判定の理由についてアプローチします。

【サッカー】ゴールキーパーにパスできるよう、競技規則の裏をかいた「意図的なトリック」って何のこと?

サッカー競技規則を読むと、どういうときにイエローカードが出されるのかが事細かに書かれています。

以下は、「2021/22 サッカー競技規則」からの抜粋です。

警告

この中に、「反スポーツ的行為」というのがあって、これが結構多岐にわたります。

反スポーツ的行為

その中にある、これが、今回の話題です。

2021/22 サッカー競技規則 第12条

反スポーツ的行為に対する警告
○(フリーキックゴールキックのときも含め)ゴールキーパーが手でボールに触れる触れないにかかわらず、競技規則の裏をかいて、頭、胸、膝などを用いボールがゴールキーパーにパスできるよう意図的なトリックを企てる。
ゴールキーパーが意図的なトリックを企てていたならば、ゴールキーパーが罰せられる。

バックパスの反則っていうと…

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ゴールキーパーへのパスでの反則というと、こういうのをイメージしますよね。足で蹴ったボールをゴールキーパーが手で扱うと、間接フリーキックが与えられます。

でも、今回話している内容はこれではありません。

競技規則の裏をかいて、頭、胸、膝などを用いボールがゴールキーパーにパスできるよう意図的なトリックを企てる・・・?

相手のFWにプレッシャーをかけられた最終ラインのDFが苦しくなってゴールキーパーにヘディングで返す、ああいうプレーは反則なのか?と思われたかもしれません。

これが、競技規則が言う「意図的なトリック」

👉 マルコ・ヴェラッティのありえないイエローカード

※ ここに動画そのものを埋め込むことができないので、上記リンクから見てください。

この時ヴェラッティはフリーだったので、どう考えても普通のプレーで前方の見方にパスを出すことができたはずです。何のために、ゴールキーパーにボールを手で扱わせようとして、こんな行動に出たのか。不思議ですね。